私たちは、緑地保全、まちづくり、里山の農業に対する支援、基金活動や将来の子供達への環境教育も行うNPO法人です。
 主な活動は、自然・歴史のウォーキング(フットパス)開催、マップや環境教材の制作、緑地の管理(町田市からの委託)、農業の支援、安全な食物の確保と流通、緑地保全基金活動ですが、町田市など自治体とも協働して活動を行っております。

★当法人の名称となっている「みどりのゆび」は50年も前に書かれた有名なフランスの童話です。
  偶然にも、今、地球的な規模で緑を広げる活動をしておられる進士理事長が新婚時代初めて奥様から贈られた本が「みどりのゆび」だったそうです。「みどりのゆび」の精神は現代世界にこそピッタリのテーマです。  21世紀を担う子供たちにこの精神を継いでいきたいと願っています。

 ★当会では、「みどりのゆび」の精神を多くの方に知っていただくため、原価でこの世界的な童話をお分けします。

 岩波おはなしの本「みどりのゆび」
 640円(消費税なし)
 モーリス・ドリュオン作 安東次男訳
  岩波書店
  2002年10月18日新版発行

 ご希望の方はこちらの書籍販売ページから購入できます。
★指を押し付けるとそこから緑や花が生えてくるという”みどりのゆび”の才が備わっていることに気づいた少年チトは密かにその指を、刑務所、貧民街、病院などに押し付けていきます。
 町の悲しい部分汚い部分は次々と緑や花で一杯になり、町は精神的にも豊かになるばかりでなく、あちこちから見学者が訪れ、活気付きます。
 最後に父親の武器工場にも「みどりのゆび」を使うと、大砲からは弾の代わりに花が出て、その花を手に兵士たちは戦いをやめ語らい、戦争も止みます。町は有名になって発展し、人々は心もゆたかに幸せになります。  皆が幸せになりますが、チト自身は、みどりのゆびの才に導いてくれた年老いた庭師が死んだのを追って、天国に帰ります。チトは天使だったのです。

* * * * *

 というところでこの物語は終わります。フランスのモーリス・ドリュオンという人が書いた童話で、世界的に有名な話です。アメリカでは園芸の才のある人のことを、green thumb、英国ではgreen fingersと呼び、普通名詞にまでなっているほどです。
 私たちは、「みどりのゆび」の精神を持って、ちょうどみどりのゆびを繋ぐように、多摩丘陵を初め、全国にみどりのみちを繋ぎ、緑地保全を推進します。そして、このみどりのまちづくりによって日本中のまちや人々がゆたかで幸せになることを目指しています。
★緑の主な担い手である農業者に安心して農業を営める将来を、市民に健康で安全で豊かな生活を、そして未来の子供たちに緑を残す“しくみ創り”を実現するために、「みどりのゆび基金」の設立、税制や都市計画法の改正支援、安全な食物の流通設計、環境教育など、様々な事業や活動を行います。


 2002年2月1日、特定非営利活動法人(NPO)「みどりのゆび」は東京都より法人化を承認されました。
地球温暖化や環境ホルモンなどが人間社会への脅威となっています。21世紀のまちづくりは緑や環境をおろそかにしては語れません。
 しかし、緑を残すには解決されなければならない多くの問題があります。時代が変わっても一度都市計画決定されてしまった道路や街は、森や里山を壊して造られます。現在の税制のあり方も緑を減らす一大要因です。相続による大きな相続税のために農家は先祖代代の森林田畑を売り払わなければなりません。労力の多い農業を継ごうという若い人も少なくなり田畑や緑を管理する人がいなくなっています。このような状況が、緑地や里山などの環境保全に大きな影を投げかけています。
 もはや制度自身を変えなくては緑は残りません。NPO法人「みどりのゆび」では、これらの問題を解決するために、画期的かつ実質的な活動を行います。里山に快適な緑の道(フットパス)を整備し、マップを作り、ウォーキングを開催することは環境保全への最も有効な啓発手法です。また、緑地の管理や援農支援を行います。援農ボランティアの受入・養成、そして安全な食品の生産や流通の可能性も積極的に追求します。そして「みどりのゆび基金」を設立し、自治体の緑地保全基金に寄付する手法によって確実に緑地を増やしていきます。
 10年前、能ケ谷の森で芽生えた緑地保全運動は、鶴川地域で育まれ、多摩丘陵にはばたくNPO「みどりのゆび」となりました。鶴川の里山からスタートした緑の道が「みどりのゆび」のように、多摩丘陵全域に、そして日本全国の里山や谷戸の緑地保全に伸びて繋がっていくことを願っております。