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C:東京都指定名勝・薬師池/七国山の里山めぐり
2020.02.09
C:東京都指定名勝・薬師池/七国山の里山めぐり
(薬師池コース)
講師:NPOみどりのゆび田邊博仁



七国山は128メートルと低い山だが、町田市のほぼ中央に位置し、多摩丘陵南部の丘陵地帯を形成している。高度成長期の著しい都市化の波に対し、ここ七国山地区は、東京都第一号の風致地区(1961年)、緑地保全地区(1965年)に指定され、雑木林、畑、谷戸の田んぼが残されて、里山の雰囲気そのままの町田の財産である。
冬のこの時期は雑木林のコナラやクヌギが葉を落とし、緩やかな丘陵地形が現れ、畑と農道の小径からは秩父や丹沢の山並みと富士、七国山からはスカイツリーまでも見渡せる。
薬師池公園の北駐車場からスタート(10:00)。地元の鎮守・野津田神社を参拝し、神社脇の長閑な畑地を右手に野津田公園の緑と華厳院を見ながら気持ちよく歩く。天気も良く、丹沢の山並みと富士山がくっきりと現れた。町田ぼたん園前からは秩父の山並みが見え、道の横の畑の窪地は平安時代の古代東海道ルートと言われている。
七国山ファーマーズセンターで小休止後、「ファーム七国山」の横のちょっとワイルドな小径を進み、鐘楼を経て野津田薬師堂へ向かう。
野津田薬師堂は約1,300年前の行基・開基とされ、町田市最古の平安時代の木造佛(市文化財)を有
する。参道の大銀杏も見ごたえがある。参道の階
段を降り薬師池公園へ出る。
薬師池公園は北条氏照により作られた溜め池(1590年)を中心に、鎌倉街道沿いの細長い暖沢谷戸を利用した谷戸田であった。田んぼは菖蒲田と大賀ハス田へ、畑地は梅林へ。周辺の雑木林とともに武蔵野の面影をよく残した里山公園(1976年)として生まれ変わった。「新東京百景」、「東京都指定名勝」、「日本の歴史公園100選」の3つの指定を受け、町田市を代表する公園である。
昼食を農家料理「高宮」で食べ、午後をスタート。4月にオープン予定のウェルカムゲートの工事風景を見て七国山(128m)へ向かう。
町田市の史跡となっている鎌倉井戸では、「新田義貞が馬に水を飲ませるために掘らせた」との伝説に対して参加者のみなさまから活発なご意見があった。鎌倉井戸からは鎌倉街道上ノ道を下る。深い掘割状の古道として、山林は緑地保全地域で「NPO七国山を考える会」のみなさまが管理されている。その広場小径を歩き、カフェ・ガーデン「風見鶏」の道に出た。
さらに、町田ぼたん園に向かい、ここで小休止と庭園内を散策。ここは、明治時代の自由民権運動の指導者であった石阪昌孝の屋敷跡であるとの説明板を見る。ぼたん園からの道を下り、薬師が丘団地へ戻るとほっとするくらい暖かくなる.。暖沢谷戸の名前の通りである。薬師池公園北駐車場へ戻り解散した(15:00)。
(田邊博仁写真:井上メイ子)
2020.02.09 09:03 | 固定リンク | フットパス