•  フットパス活動の記録

「大和泉の森」観察会
2020.10.05
山田先生による「大和泉の森」観察会
講師:日本植物学会副会長山田隆彦



コロナの自粛期間は、悪いことばかりではなかったかもしれません。家の周りを散歩したり、今まで気づかなかった雑草にきれいな花を見つけたり、名前が知りたくなったりしませんでしたか?
そこで、ネットで連絡できる有志で、“スミレ博士”こと山田隆彦先生に「大和泉の森」の自然観察会に連れて行っていただきました。もちろんソーシャルディスタンスは心がけて。井上、鈴木、宇佐見、佐藤、横山、神谷の6名が参加しました。


大和に、しかも小田急線大和の駅近に大きな森があるのは驚きでした。泉の森は、相模湾に注ぐ引地川の源である大和水源地を中心に広がる、大和市の自然の核となっている公園。樹林地と水辺空間が特色ある生態系を形づくり、約900種の植物が年間を通じて約50種の野鳥をはじめ、生き物たちと生息しやすい環境を育んでいます。
この水源を守るために保全されたクヌギ、コナラなどの雑木林、また、相模野台地の昔の景観を今に残す県指定天然記念物「しらかし林」やスギ、ヒノキの針葉樹林の林床には、山野草などの植物が季節を謳歌しています。木漏れ日を受けて咲く自生のキツリフネ、ウバユリ、ヤブミョウガの群生がとりわけ印象的でした。
山野草園では朱赤のフシグロセンノウ、キツネノカミソリを見つけて大騒ぎ、濃厚な香りの向こうには華麗なヤマユリが。またオニユリやタマアジサイなど、夏の花々が暑さを一瞬忘れさせてくれるひと時です。
泉の森には自然観察センターやキャンプ場など、さまざまな施設があります。中でも湿生植物園をまたぐように架かった「緑のかけ橋」からは、約42haという広大な園内が一望のもとに。秋口には真っ赤なヒガンバナが群生するという。樹林帯と水辺空間も一体にして、どんな景観を展開するのか、今から楽しみです。





(横山禎子)




集合写真だからマスクは外そうか。いえ外さない


山田先生は「3密対策」にマイクの配慮


水車小屋が水辺の景観に貢献


「しらかしの池」にはカワセミの姿も


ヤブミョウガの群生が林床を照らす


ツボミが球のようだからタマアジサイ


強い日射しを跳ね返すオニユリ



遠くからでも香るヤマユリ


キツネノカミソリの名の由来は?


キツリフネの自生が広がる


ウバユリの群生は幻想的


「緑のかけ橋」を背にミソハギが

2020.10.05 10:58 | 固定リンク | 未分類