•  フットパス活動の記録

NHK 番組取材協力 ~第6 回 里山さんぽ~
2021.11.10

NHK番組取材協力
趣味どきっ!道草さんぽ
~第6 回 里山さんぽ~


小野路の里山をご案内しました
5月 18 日(下見1)、 8 月6日(下見2)
10月 29 日(撮影)、 11 月 10 日(放映)

 11月 10 日(水)に E テレで放映された 【 趣味どきっ! 道草さんぽ ~第 6 回 里山さんぽ~ 】の取材協力依頼が「みどりのゆび」にあり、下見段階で 2 回対応をいたしました。
 放映前の投稿は、 NHK より控えてほしいとの依頼がありましたので、今回は、下見の様子、本番撮影の様子などをご紹介いたします。


①5 月 18 日 下見1
~時速200mの多田ワールドの世界私の通常のガイドでは約2 時間の里山フットパスコースですが、なんと7時間! 植物生態学者多田多恵子先生は、植物観察をしながら ”時速200m”、まさに、「道草さんぽ」でした。

多田先生は、道端の植物や昆虫を見つけては、その生態の興味深いお話、写真撮影など、など、まったく時間を気にしない、楽しい方でした。先生の本に「私は四つ葉探しの名人!」と書かれていましたが、まさに、道端のクローバーを見つけては四つ葉を探す、五つ葉も発見。「幸運のシンボルですよ!」と探し出した四つ葉のクローバーを頂いたり、アリの好物のエライオソームのついた種を運ばせようと、アリのそばにその種を置き、アリの行動の観察を始めたり。また、タブレットに「百均マクロレンズ」を装着、花のシベなどの超拡大、見たことのない世界を見せていただきました。
 そんなこんなで、“多田ワールドの楽しい道草時間“は、あっという間に 7 時間が経過しました。
 多田先生と番組の制作会社のディレクター、プロデューサー、スタッフ、そして、ライターの合計6名の方々を、日本植物友の会副会長の山田隆彦先生とみどりのゆびスタッフ 3 名で、小野路の「万松寺谷戸」、「神明谷戸」、「奈良ばい谷戸」の里山をご案内いたしました。

 
スタートから立ち止まり観察を始める、なんと“アリグモ“。


四つ葉のクローバー探し


百均マクロレンズで撮影

 
アリの行動観察や植物観察が続く

②8 月6日 下見2
~真夏の「万松寺谷戸」、「ならばい谷戸」~

 下見の2 回目は。ため池の植物を見たいとのことで、真夏の「万松寺谷戸」と「ならばい谷戸」を案内。
「万松寺谷戸」では、とても珍しいミズオオバコの可愛らしい花に出合いました。水田の環境悪化により激減、絶滅危惧種に指定されています。花の直径は2~3cmほどで、白地にうっすらとピンク色の花、中心が黄色いですね。残念ながら儚い一日花だそうです。

 
「万松寺谷戸」の水田の植物観察、ミズオオバコ

 「ならばい谷戸」では、「まちだ結の里」のスタッフのご案内。茎の先に鮮やかな赤紫色の沢山の花をつけたミソハギに出合う。ミソハギをバックにタコノアシの白い花が咲いていました。秋に真っ赤なゆでだこが足を広げたように見えるのでタコノアシと。


「ならばい谷戸」の水辺の植物観察、ミソハギとタコノアシ

 以上の下見2 回のご案内により、スタッフもこのコースを熟知して大変気に入られ、個人的にも、歩かれたとのことです。
 10 月に撮影用の下見が行われ、最終的に多田先生を交えての本番撮影( 10 月 29 日)が行われました。


小野路宿里山交流館周辺散策ガイドマップ

③10 月 29 日 撮影本番に出合う
~「ならばい谷戸」の本番撮影風景

「小野路宿里山交流館」主催の「秋の小野路フットパスガイドウォーク」にて、「ならばい谷戸」をご案内途中で、偶然に、本番撮影現場に出会いました。お邪魔しないように、遠くから撮影風景を眺めました。
 11 月 10 日に放映ですから、 10 日ほどで編集するのですね。


 
フットパスガイドウォークにて「ならばい谷戸」をご案内

 
「ならばい谷戸」の撮影の様子


真っ赤なタコノアシ


ツリガネニンジンの花


④11 月 10 日(水) Eテレ放映
~NHK 趣味どきっ! 道草さんぽ~
第6 回 里山さんぽ



お笑い芸人・佐久間一行さんと多田多恵子先生


(文と写真:田邊 博仁)
2021.11.10 00:00 | 固定リンク | フットパス