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フットパス専門家講座小金井国分寺崖線(ハケ)と小金井桜・多磨霊園
2022.03.27

フットパス専門家講座小金井国分寺崖線(ハケ)と小金井桜・多磨霊園
[ 講師:浅黄美彦]


多摩川が武蔵野台地を削ってできた国分寺崖線の魅力とは?
3月27日(土) 天気:曇参加者:9名

10時にJR中央線武蔵小金井駅に集合。駅前広場の地図を見ながら、小金井フットパスコースのねらい「大昔の多摩川が武蔵野台地を削ってできた置き土産、国分寺崖線(ハケ)の魅力と多磨霊園の楽しみ方」について、簡単に説明しスタートしました。

六地蔵と小金井の解説

黄金に値する豊富な水が出るから黄金井、そこから「小金井」という地名となったという。「六地蔵」のある深井戸からの水をいただきました。少し南に歩き、国分寺崖線に建つマンション「小金井スカイコーポラス」へ。ここでの見どころは、旧道沿いにある緩やかに曲がる「質屋坂」と小金井街道の前坂の直線の坂。


質屋坂

「質屋坂」を下って細道を東へ行くと小金井街道前坂をくぐるトンネルへ。ここを抜け、「はけの森緑地」に繋がる。街道の西側のマンションと東側の保存緑地のコントラストも面白い。
「はけの森緑地」から少し北へ戻ると崖下に「金藏院」がある。市内最初の小学校が置かれ、その後は小金井村役場としても使われていた。境内の枝垂れ桜が満開でした。


金蔵院での集合写真(写真:田邊)

さらにハケ沿いを東へ進むと「旧谷口家」、崖沿いにある旧家あるいは別荘か。細道を南へ下ると「小金井神社」。神社の奥には弓道場がある。


旧谷口家


小金井神社(写真:田邊)

さらに南に進むと「野川」。川に架かる朱色の欄干が美しい「天神橋」が見える。


野川と天神橋

「野川」からハケの小路を北へもどると崖沿いにある「はけの森カフェ」・「旧中村研一邸」に着く。斜面の緑地と湧水を守るための理想の家のような旧画家の家を改装したカフェで、ケーキと珈琲をいただきました。


はけの森カフェ・旧中村研一邸
1959年竣工設計:佐藤秀三

「野川」が流れる「都立武蔵野公園」で昼食をとり、午後は「東八道路」を越えて「多磨霊園」へ。
ここは大正12年に開園した日本初の公園墓地です。著名人の墓をいくつか巡り、園路、広場、軸線、ランドマークの噴水塔など、武蔵野の地形を生かした公園墓地を堪能しました。


多磨霊園:噴水塔

締めくくりは旧「多磨墓地休息茶屋」をリノベーションしたカフェ「ゆめたま」に立ち寄る。
西武多摩川線多磨駅(旧多磨墓地前駅)で解散。


旧多磨墓地休息茶屋

( 文と写真:浅黄美彦)


自然が豊かな国分寺崖線を堪能
入念な下調べに感謝


大変楽しい会に参加させて頂き誠に有難うございました。事前に詳細なご案内と地図をいただき楽しみにしておりましたが、実際歩いてみますと、興味深く見所満載のコースでしたね!
自然豊かな「はけの森」や小路、由緒ある神社仏閣では美しいお庭やめずらしい大木の枝垂桜も見ることが出来、野川縁歩きと共に、私には、一年分の木々や草花を楽しめた思いです。
また、お洒落なカフェで、ホッと一息和やかな時間を過ごせましたのもうれしい事でした。五感が潤う充実のフットパスになりました事は、事前の入念な下調べのご努力があってのお蔭と感謝申し上げます。有難うございました。
( 文:松本美津子)
2022.03.27 00:27 | 固定リンク | フットパス